- 屋根・外壁にみる種類別雨漏り
- 陶器瓦
陶器瓦
①瓦の劣化(凍害・塩害)
耐久性に優れた瓦ですが、屋根という厳しい自然環境にさらされているうちに瓦の素材自体が劣化していくというケースがあります。
凍害
寒冷地でみられることの多い症状です。瓦の内部に染込んだ水分が冬の寒さで凍結することで体積が膨張します。
その体積の変化が瓦自体をボロボロに壊し亀裂や剥離など被害を引き起こします。
その体積の変化が瓦自体をボロボロに壊し亀裂や剥離など被害を引き起こします。
塩害
海の近くの建物では台風や強い風により海水が屋根(瓦)に飛ばされ付着します。
この海水の塩分が瓦の中に染み込むことで瓦に含まれる成分(鉄分)が反応して分解されていきます。
雨が降ったときに雨漏りがして気づいたという事例もあるようです
この海水の塩分が瓦の中に染み込むことで瓦に含まれる成分(鉄分)が反応して分解されていきます。
雨が降ったときに雨漏りがして気づいたという事例もあるようです
②瓦割れ
台風等の強風でものが飛んできた衝撃や、アンテナ等の設置の際に人が屋根に上って歩く重みで割れてしまうことがあります。
また鉄釘を使用して施工された屋根では鉄釘がサビて太くなり、その圧力で瓦を割ってしまう可能性もあります。
瓦が割れてしまうとそこから雨水が浸入して防水紙(ルーフィング)や野地が腐食してしまいます。
また鉄釘を使用して施工された屋根では鉄釘がサビて太くなり、その圧力で瓦を割ってしまう可能性もあります。
瓦が割れてしまうとそこから雨水が浸入して防水紙(ルーフィング)や野地が腐食してしまいます。
③瓦の口開き・ズレ
昔の瓦の下に葺き土と呼ばれる土を敷き瓦を葺いていった土葺き工法の場合、葺き土が経年変化で痩せてしまうことで瓦を接着する力が弱まり瓦が動きやすくなってしまいズレたり、口開きの原因となります。
また現在の施工法である引っ掛け葺きの場合でも雨水等の浸入で桟木が腐食してしまうと瓦のズレが発生しやすくなります。
また現在の施工法である引っ掛け葺きの場合でも雨水等の浸入で桟木が腐食してしまうと瓦のズレが発生しやすくなります。
④棟のゆがみ
棟は二つの傾斜した屋根面が交わる部分で、葺き土(最近の施工ではモルタルを利用)や漆喰を用いてのし瓦という瓦が数段積まれ、その上に冠瓦という半円形の瓦が載せられます。風やゆれの影響を受けやすい部分でもあり瓦がズレたり漆喰がはがれて雨水が入りやすくなることで劣化が始まります。また寒い地域ではのし瓦を積む際に使用した葺き土が寒さで凍ててしまうことで崩れやすくなることもあります。
➄板金のサビ(壁際・谷)
外壁と壁との接合する壁際や屋根の面どおしが接合する谷と呼ばれる部分には板金が施工されています。
特に20~30年程前の谷板金には銅板が用いられていました。
一時は銅板は半永久にもつと言われたこともあるようですが、酸性雨等の影響で痛み穴が空いてしまうことがあります。
特に20~30年程前の谷板金には銅板が用いられていました。
一時は銅板は半永久にもつと言われたこともあるようですが、酸性雨等の影響で痛み穴が空いてしまうことがあります。