瓦は1枚だけでも交換できる!交換できない場合や他の屋根材への葺き替えメリット・デメリットを紹介
瓦は1枚から交換可能
瓦屋根は耐久性に優れた寿命の長い屋根材です。
瓦1枚の破損であれば屋根全体の葺き替えは必要なく、破損した瓦のみ取り換えればいいため、部分的な葺き替えが可能な屋根材ともいえます。
耐用年数が30〜50年以上と長く、耐久性の高い瓦屋根ですが、定期点検と瓦屋根を支える下地のメンテナンスは必要です。下地が劣化している場合、下地を補修する必要があります。
1枚のみの交換ができない場合もある?
基本的に瓦は1枚のみの交換も可能な屋根材ですが、以下のケースの場合は1枚のみの交換ができません。
・同じ瓦が廃盤になっている
・雨漏りが発生している
同じ瓦が廃盤になっている
一言で「瓦」といっても瓦には種類があり、屋根に使われている瓦と同じ瓦が手に入るとは限りません。特に「セメント瓦」の場合は、現在生産がほとんどされていないため注意が必要です。
同じ瓦が手に入らない場合でも近い形状の瓦を加工して使用するといった補修は可能ですが、やはり異なる瓦のため部分的に違和感が残ってしまいます。
瓦の種類の詳細は以下の記事でも紹介していますので、併せてご覧ください。
雨漏りが発生している
雨漏りが発生している場合は瓦の破損が原因ではないため、瓦1枚の交換では意味がありません。
瓦屋根の家屋で雨漏りが発生した場合は、瓦ではなく瓦屋根を構成する建材のいずれかに問題が起こっている可能性が高いと考えられます。
特にルーフィング(防水シート)が破損・劣化している可能性が高いため、瓦を取り外してルーフィングや屋根の土台などの修繕を行ってから瓦を取り付けていく必要があります。
瓦屋根の雨漏りの詳細は以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
個人DIYで瓦の差し替えは可能?
破損した瓦のみを交換するというと、単純な作業のように思われやすいですが、個人での作業はおすすめできません。
屋根上という高所での作業のため転落の危険が伴いますし、瓦の上を歩くことによって他の瓦を傷つけてしまう恐れもあります。
単純そうな作業に見えても、屋根業者に相談することをおすすめします。
瓦の交換に火災保険は使える?
台風や水害、雪害などの自然災害が原因で屋根の修繕を行う場合、火災保険が適用される場合があります。
加入している火災保険会社によって適用条件が異なりますので、本格的な工事を検討の場合は火災保険会社に問い合わせて見ましょう。
ただし、自然災害だったとしても地震が原因の場合は地震保険に加入している必要がありますし、もちろん経年劣化や人的要因による屋根の修繕に火災保険は適用されませんのでご注意ください。
瓦から他の屋根材へ交換する場合のメリット・デメリット
現在の瓦屋根から「スレート屋根」と「ガルバリウム鋼板屋根」へ交換する場合、それぞれメリット・デメリットがあります。
屋根業者に相談し、ご自宅に合った屋根材を検討しましょう。
瓦からスレート屋根に変更する場合のメリット・デメリット
瓦屋根から瓦屋根の葺き替えではなく、瓦屋根からスレート屋根へ葺き替え工事を行う際は以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
・工事費用が安価で済む
・工事期間が短くて済む
・屋根の色が豊富
・耐震性の向上が期待できる
デメリット
・メンテナンスの頻度が増える
・屋根材としての耐久性が低くなる
スレート屋根の詳細は以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
瓦からガルバリウム鋼板屋根に変更する場合のメリット・デメリット
瓦屋根から瓦屋根の葺き替えではなく、瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え工事を行う際は、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
・屋根材としてのコストパフォーマンスが優秀
・耐震性の向上が期待できる
デメリット
・耐熱性や遮音性が劣る
・塗装が必要になる
ガルバリウム鋼板屋根の詳細は以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
まとめ
瓦はそのデザイン性もさることながら耐久性に優れ、部分的な葺き替えが可能な屋根材です。長く瓦と付き合っていくために30〜50年以上の頻度での点検をおすすめします。
私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。
あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。