スレート屋根が雨漏りを起こす5つの原因!修理方法や雨漏り放置リスクなどを紹介
スレート屋根でも雨漏りすることがある?
スレート屋根は現在新築で多く使われている人気の屋根材ですが、そんなスレート屋根でも雨漏りをすることはあります。
スレートは材質の特性上、瓦と比較すると割れやすく耐久性の低いものの、スレートにヒビが入っている程度では雨漏りはしません。
家屋で雨漏りが起こった場合、スレート屋根を構成する建材のいずれかに問題が起こっている可能性があります。
スレート屋根の構造
スレート屋根は大きく分けて以下の3層で構成されています。
1. 野地板(下地)
2. ルーフィング(防水シート)
3. スレート
野地板(下地)
スレート屋根に限ったことではありませんが、屋根の構造の中で野地板は最も内側(住宅側)に位置する、屋根を形成する土台です。
普段目視できない建材のため、なかなか野地板の存在を知られていませんが屋根の土台のため、屋根にとってとても重要な部分です。
ルーフィング(防水シート)
野地板の上にはルーフィングと呼ばれる防水シートが敷かれています。
このルーフィングと屋根材が家屋を雨漏りから守っており、スレートだけでは防げなかった雨水を軒先へ排水する役割があります。
そのためスレート屋根で雨漏りが発生した場合は、ルーフィングの劣化が第一に疑われます。
スレート
野地板、ルーフィングの上にスレートが載って、屋根が構成されています。
スレートによって外観が整うだけではなく、雨水を最初に防水する役割を担っています。雨水のほか、太陽の熱や風などからも家屋を守ってくれています。
スレート屋根が雨漏りをする原因
スレート屋根の家屋に雨漏りが起こった場合、以下の可能性が考えられます。
・ルーフィングの劣化
・釘のゆるみや錆び
・棟板金のトラブル
・コーキングの劣化
・スレートのヒビや反り
ルーフィングの劣化
経年劣化や環境によって、雨漏りの最終防衛ラインのルーフィングに穴が開いたり縮んだりすると、そこから雨水が侵入してしまいます。
ルーフィングの耐用年数はものによって異なりますが、15年〜20年ほどです。ルーフィングはスレートを剥がさないと状態の確認ができないため、メンテナンスの際は1枚1枚剥がして確認します。
劣化部分が限定的な場合は部分的な補修ができますが、15年〜20年ほど経っていたら他の部分もすぐ破損する可能性があるため全面張り替えを検討しましょう。
釘のゆるみや錆び
スレート屋根の固定には釘が使われています。
その釘は野地板まで貫通しており、釘のゆるみや錆びが原因で釘穴が広がると雨水が野地板まで侵入する原因になります。
棟板金のトラブル
スレート屋根の最頂部を覆う金属の板を「棟板金」といいます。棟部は雨風の影響を強く受けるため、棟板金に問題が起こることは多々あります。
棟板金の問題が他の建材の問題につながるため、定期的に点検を行い、錆びや劣化が見えるようならメンテナンスを行うことをおすすめします。
コーキングの劣化
屋根と屋根の間には隙間があり、その隙間から雨水が侵入しないよう隙間をなくすための充填補修のことを「コーキング」といいます。
コーキングは経年劣化によってヒビ割れし、その隙間から雨水が入り込む恐れがあります。
スレートのヒビや反り
スレート屋根の雨漏りの原因は「建材のいずれかに問題が起こっている可能性が高い」と冒頭で紹介しましたが、スレートに問題があってその下にある建材にも影響が出て雨漏りが発生するケースもあります。
スレートは一言で言うと「薄いセメントの板」です。台風や強風による飛来物の衝撃で割れやすく、雨水と乾燥の繰り返しで反りを起こしやすい屋根材です。
ルーフィングが機能していれば基本的に雨漏りが発生することはありません。ただしスレートの問題を放置し続けるとルーフィングにも影響が出るため注意が必要です。
スレート屋根に雨漏りが発生したら
スレート屋根に雨漏りが発生したら、原因や屋根の状態の程度に応じて以下のいずれかの修繕が行われます。
・部分補修
・棟の修理
・カバー工法
・葺き替え
各修繕の詳細は以下の記事で紹介しているので、併せてご覧ください。
まとめ
雨漏りが発生したら屋根だけでなく、建物全体の寿命に影響します。
放置し続けると雨水で野地板が腐食するだけでなく屋根だけの問題ではなくなってきます。大掛かりな工事になる前に早めに屋根業者に相談はもちろん定期的な点検をおすすめします。
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