スレート屋根に塗装は不要?塗装のメリット・デメリットや塗装できない屋根材などを紹介
スレート屋根とは
スレートは新築で人気の屋根材で、セメントに繊維質を混ぜて平たい板状に成形したものをいいます。
人気の理由は費用を抑えやすく、施工時の金額を抑えることができるためです。
しかし定期的なメンテナンスが必要であったり、こまめにメンテナンスを行っても30年ほどで寿命がくるなど、ランニングコストがかかりやすい傾向のある屋根材ともいえます。
スレート屋根の詳細は以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
スレート屋根に塗装は必要ない?
経年劣化が進んだスレート屋根には「屋根の寿命を延ばす」という点ではスレート屋根に塗装は意味をなしません。
「塗装をしないと雨水が浸透して雨漏りの原因になる」と聞いたことがあるかもしれませんが、それは間違いです。
さらに誤った塗装は逆に雨漏りを引き起こす原因になりますので注意が必要です。
スレート屋根を塗装するメリット・デメリット
前述している通り、経年劣化が進んだスレート屋根の寿命の延伸という観点では塗装は意味がありませんので、それ以外の点でメリット・デメリットを紹介します。
メリット
スレート屋根に塗装を行うメリットは「美観の維持・向上」です。
スレートは5年10年ほどで塗装が剥げてきたり色褪せしてきたり、環境によっては苔が生えてきたりします。その際に塗装を行うことで見た目を回復させることができます。
また、セメント基材の性能維持に効果があります。
デメリット
一方デメリットとして「塗装が原因でスレートが破損する恐れがある」ことが挙げられます。
塗装は経年劣化が進んだスレート屋根の寿命の延伸につながらないため耐用年数に変化がないことはもちろんですが、塗装が原因でスレートが破損する恐れがあります。
元々、劣化が進みスレート屋根の耐用年数を超過している場合や塗装ができないスレート屋根の場合に起こりえます。
塗装ができないスレート屋根もある
すべてのスレート屋根が塗装できるかというとそうでもありません。中には塗装ができない、要は塗装の意味がないスレートもあります。
塗装の意味がない代表的な製品が「パミール」と「コロニアルNEO」と呼ばれるスレート屋根材です。
どちらも2000年前後に製造されていたもので、人が屋根の上にのぼるだけで割れるほど耐久性が低く、塗装を行うことで結果的に屋根を傷めてしまいます。
塗装ができないスレート屋根のメンテナンスは「カバー工法」か「屋根葺き替え工事」を行うことをおすすめします。
カバー工法・屋根葺き替え工事の詳細は、以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
スレート屋根の劣化のサイン
スレート屋根が劣化してくると以下のような症状が見られます。
・色褪せ
・苔の発生
・ひび割れや欠け
・反りや釘抜け
上記の劣化症状や気になる点が出てきたら屋根業者に相談してみましょう。長期間放置すると雨漏りの原因になり、建物の寿命に悪影響を与えてしまいます。
まとめ
スレート屋根は定期的なメンテナンスが必要になるものの、メンテナンスを行えば30年ほど保つことができます。
私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。
あわせて今後の住まい方についてもヒアリングさせていただきながら、住まいにあわせた最適なメンテナンスのご提案を無料で実施させていただきます。お気軽にお問い合わせください。