屋根の棟が浮いている?棟が浮く原因と対策を紹介
屋根の棟が浮いている状態とは?
棟が浮いているように見える場合、スレート屋根や金属屋根などの棟板金が本来の位置ではなく、変形していたり持ち上がっている状態です。
棟板金には雨風を防ぐ役割を持っています。そのため、棟の浮きを放置すると建物全体の安定性や耐久性に影響を与える恐れがあります。
発見次第、早めに適切な修理や補強を行うことが重要です。
屋根の棟が浮く原因
棟が浮く原因には以下の3つが考えられます。
・強風によるもの
・経年劣化によるもの
・寒暖差によるもの
強風によるもの
棟板金は屋根の一番高い位置にあり、常に風や雨にさらされているため日頃から釘には負担がかかっています。
10年ほど経過すると棟部を固定していた釘がゆるみ、強風にあおられることによって棟板金が持ち上がることがあります。
経年劣化によるもの
経年に伴い棟板金を固定している釘が浮く現象が発生します。
雨に打たれ、サビから徐々に釘穴が広がることによって棟板金の浮く原因になります。
寒暖差によるもの
棟板金は釘を打って、下地材の「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木の板に固定しています。
下地材の貫板が日中の太陽と夜の寒暖差によって膨張したり収縮したりすることによって、釘の固定がゆるくなり棟板金の浮きにつながることもあります。
棟が浮くリスク
棟板金の浮きを放置すると建物の美観を損なうだけでなく、以下のトラブルを引き起こす恐れがあります。
・雨漏り
・板金のズレ、落下
雨漏り
棟板金に浮きが見られたからといってすぐに雨漏りが発生するわけではありませんが、放置すると雨漏りのリスクが高まります。
雨漏りが発生する頃には建物内部に雨水が侵入していますので、屋根だけではなく建物の劣化や腐食が進行してしまいます。
そうすると建物の強度への影響だけでなく棟部以外にも修繕費用が多くかかってくるため、早めの修繕をおすすめします。
板金のズレ、落下
前述していますが、棟板金の浮きは棟板金を固定している釘がゆるむことから発生している場合があります。
そのため強風にあおられて棟板金にズレが発生したり、落下してしまう恐れも。
落下した先にご家族や通行人がいた場合、ケガを負わせてしまう可能性もあるため、いずれにせよ棟の浮きを発見したら早めの修繕をおすすめします。
棟の浮きが見られたら
棟の浮きが見られたら、原因や状態によって異なりますが主に以下の提案になります。
・釘の打ち直し
・板金の張り直し
釘の打ち直し
板金屋根の釘が浮いていたり抜けていたりする場合は、釘の打ち直しを行います。
既存の釘がゆるんでいたり浮いている場合は打ち直しを行い、完全に抜けている場合は新しい釘を打ち込みます。
釘の打ち直しを行ったあと、さらにコーキングで釘に蓋をすることで釘の浮きを防止します。
板金の張り直し
棟板金が破損していたり、強風で一部飛ばされていた場合は棟板金の張り直しを行います。
棟板金の下の貫板(ぬきいた)」に劣化が見られる場合は併せて貫板も交換・張り直しになります。
棟の浮きを防ぐ方法
棟の浮きを防ぐには定期的なメンテナンスが必須です。
棟部を固定する釘は10年ほどでゆるんでくるため、10年に1度の頻度でのメンテナンスをおすすめします。
メンテナンスには、事前に信頼できる屋根業者を見つけておくことが大切です。私たち坪井利三郎商店は長久手市を中心に、屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技があります。
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急な屋根訪問業者にご注意ください
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点検後、「棟が浮いている」「すぐに修繕が必要」などと虚偽の報告で不安を煽り、高額な屋根の修繕工事の契約を結ぶ手口です。
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詐欺の手口や対策といった詳細は以下で解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
まとめ
棟は屋根の中でも比較的劣化しやすい部分です。定期的なメンテナンスで屋根を長持ちさせることで建物全体の寿命も延びます。
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