外壁の板金工事は建物の外観を美しく保ち、耐久性を高める重要な役割を果たします。

本記事では外壁の板金工事について詳しく解説し、その種類や費用、業者選びのポイントなどを紹介します。

外壁の板金工事を検討している方はぜひ参考にしてください。

ちなみに外壁の板金などの施工が不十分だと雨漏りを引き起こします。
外壁からの雨漏りについては以下の記事でご紹介しています。
こちらの記事もぜひ併せてご確認ください。
▶︎雨漏りの原因は屋根以外にも！：外壁からの雨漏りについてご紹介

外壁の板金とは、建物の外壁に使用される金属製の薄い板のことです。

主に使用される材料としては、ガルバリウム鋼板が挙げられます。

ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミニウムとシリコンでメッキされた鋼板で、優れた耐食性と耐久性が特徴です。

外壁に板金を使用するメリットは多岐にわたります。

まず耐久性の向上が挙げられます。

適切に施工された板金外壁は、長期間にわたって建物を保護し続けます。

また防水性能も特筆すべき点です。

金属板の継ぎ目を適切に処理することで、雨水の浸入を効果的に防ぐことができます。

さらに板金は軽量であるため、建物への負荷が少ないという利点もあります。

外観の面でも魅力的です。

金属特有の光沢や質感がモダンでスタイリッシュな印象を与えます。

また様々な色や形状を選択できるため、建物のデザインに合わせた外観を実現することが可能です。

金属系外壁材には様々な種類があります。

最も一般的なのはガルバリウム鋼板ですが、他にもアルミサイディングやステンレス鋼板などが使用されています。

ガルバリウム鋼板は耐食性と耐久性に優れており、比較的安価であることから広く採用されています。

アルミサイディングは軽量で加工性に優れているため、複雑な形状の外壁にも対応できます。

ステンレス鋼板は高級感のある外観と優れた耐久性が特徴ですが、コストが高いため主に商業施設や高級住宅で使用されています。

外壁の板金工事の費用は施工方法や規模によって大きく異なります。

新築住宅での外壁全体の板金工事の場合、一般的に1平方メートルあたり15,000円から25,000円程度の費用がかかります。

一方でリフォームの場合、既存の外壁の状態や施工方法によって費用が変動します。

外壁の張り替え工事では既存の外壁を撤去する必要があるためより高額になります。

この場合、1平方メートルあたり10,000円から20,000円程度の費用がかかることがあります。

一方、カバー工法と呼ばれる、既存の外壁の上に新しい外壁を被せる方法は、比較的低コストで実施できます。

カバー工法の場合、1平方メートルあたり10,000円程度の費用で施工可能です。

外壁の板金工事の費用に影響する要因は多岐にわたります。

まず使用する素材の種類と品質が大きく影響します。

高品質なガルバリウム鋼板やステンレス鋼板を使用する場合、当然ながら費用は高くなります。

また施工の規模も重要な要因です。

広い面積を施工する場合、狭い面積での施工と比べて大きくなります。

これに加えて、足場の設置費用もかかるので注意が必要です。

信頼できる外壁板金工事業者を選ぶことは工事の成功に直結します。

まず業者が建築板金工事業の許可を持っているかどうかを確認することが大切です。

この許可は国土交通大臣または都道府県知事から与えられるもので、業者の信頼性を示す一つの指標となります。

また業者の資格や技術力も重要な選定基準です。

例えば建築板金技能士の資格を持つ職人が在籍しているかどうかを確認するとよいでしょう。

この資格は板金工事に関する高度な技術と知識を持っていることを証明するものです。

また地域に密着した業者を選ぶことをおすすめします。

地元の業者はその地域の気候や建築事情に詳しいため、適切な施工方法を提案できる可能性が高くなります。

業者の経験も重要な要素です。

長年の実績がある業者は様々な状況に対応できる知識と技術を持っている可能性が高くなります。

さらに具体的な施工実績や顧客の評判も確認することで安心して依頼することができます。

保証内容についても必ず確認しましょう。

施工後のアフターフォローや万が一の不具合に対する対応方針などを明確にしてもらうことが大切です。