人気の屋根材「瓦」と「ガルバリウム鋼板」を徹底比較!それぞれの特徴・メリット・デメリットを紹介
はじめに
瓦屋根の特長とメリット・デメリット
瓦屋根とは
瓦屋根のメリット
耐久性が高い
断熱性が高い
瓦は自然素材であるため断熱性に優れており、夏は涼しく冬は暖かい住環境を提供してくれます。
瓦屋根の厚みと構造により、外部の熱や寒さを効果的に遮断してくれるためです。
これにより、室内の温度を快適に保ち、冷暖房費の節約にも寄与します。
また、瓦の素材特性により、結露を防ぎ湿度の調整にも優れています。
再塗装の必要がない
瓦屋根は再塗装が不要で、メンテナンスコストが低いのが特徴です。
また、瓦はその素材自体が耐候性に優れており色褪せや劣化が少ないため塗装の手間が省けるため、長期的なメンテナンス費用が抑えられるのも特筆すべき点です。
その結果、瓦屋根は長期的に見ると手間がかからず、コストパフォーマンスが高い選択肢となります。
強度が高い
瓦屋根は粘土を高温で焼き固めているため、非常に強度が高く、少しの衝撃ではひび割れや破損がしにくいです。
この製造過程により、瓦は非常に硬く、高い耐久性を誇る屋根材となっています。
そのため、風や雹などの自然災害にも強く、長期間にわたりその形状や機能を維持することができます。
また瓦は重さがあるため、強風によって飛ばされるリスクも低く、屋根材としての信頼性が高いです。
瓦屋根のデメリット
費用が高い
他の屋根材に比べ重い
ガルバリウム鋼板の特長とメリット・デメリット
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板のメリット
価格が安い
ガルバリウム鋼板は瓦屋根に比べて安価で、初期費用やメンテナンス費用を抑えられます。
コストパフォーマンスが高く、長期的な視点で見ても家計にやさしい選択肢となります。
軽量で施工も容易なため、工期短縮によるコスト削減も期待できる点も特長です。
カラーバリエーションが豊富
ガルバリウム鋼板はモダンなデザインに適しており、豊富なカラーバリエーションを提供します。
建築物の外観に合わせて選べるため、デザインを重視する方にも人気です。
さまざまなスタイルの家屋や建物に調和し、個性的な外観を実現できることが特長の一つです。
耐久性と耐候性が高い
ガルバリウム鋼板は塩害地域を除いて、25~30年の耐用年数があるとされています。
また、耐候性に優れ錆びにくく、厳しい気候条件でも長持ちします。
このため長期間にわたりメンテナンスの手間を減らし、安心して使用できます。
軽量で耐震性が高い
リフォーム時の施工が容易
ガルバリウム鋼板は柔軟な施工が可能でリフォームにも適しています。
軽量で扱いやすく既存の屋根に重ね張りすることもできるため、工期が短縮され費用も抑えられます。
このためリフォーム時の選択肢としても人気がある素材となっています。
ガルバリウム鋼板のデメリット
断熱性が低い
ガルバリウム鋼板は金属製であるため、断熱性が低く、特に夏場は熱を吸収しやすくなります。
そのため室内が暑くなりやすく、冷暖房効率が低下する可能性があるため、断熱対策として断熱材を追加する等の工夫をするとよいでしょう。
これにより快適な室内環境を維持し、エネルギーコストを抑えることができます。
適切な断熱対策を講じることで、ガルバリウム鋼板の使用によるデメリットを軽減することが可能です。
防音性が低い
ガルバリウム鋼板は金属製であるため、雨音や風音が響きやすく、遮音性に劣ります。
特に大雨や強風の際には、雨粒の打撃音や風切り音が室内に響きやすく、居住空間での騒音問題が発生することがあります。
そのため音の問題を軽減するためには防音材の追加や適切な設計をすることが重要です。
キズに弱い
ガルバリウム鋼板は衝撃に弱く、傷やへこみが付きやすいため、施工時やメンテナンス時には注意が必要です。
特に硬い物が当たると簡単に表面が損傷するため、傷が目立ちやすくなります。
また、へこみができると見た目が損なわれるだけでなく、保護膜が破れて錆びや腐食の原因となることがあるため、定期的な点検をすることが重要です。
定期的なメンテナンスが必要
ガルバリウム鋼板は約15~20年で塗装が必要となります。
塗装が劣化すると鋼板自体の防錆効果が低下し、錆びや腐食のリスクが高まります。
定期的な点検と再塗装をすることで、長期間にわたり使用することができます。
特に海岸近くの塩害地域では、より頻繁なメンテナンスが必要となる場合があります。
またガルバリウム鋼板のメリット・デメリットとメンテナンス方法はこちらの記事でもまとめているので、参考にしてください。
瓦屋根とガルバリウム鋼板の比較
屋根材を選ぶ際には、以下の4つのポイントを考慮することが重要です。
・耐久性
・コストパフォーマンス
・耐震性
・リフォーム適性
耐久性
コストパフォーマンス
耐震性
リフォーム適性
屋根材の選び方
耐震性
地震の多い地域では、軽量なガルバリウム鋼板がおすすめです。
瓦屋根と比較して重量が軽く、建物全体の重量を抑えることができるため、地震時の揺れを軽減し建物の耐震性能を上げてくれます。
特に古い建物のリフォーム時には、ガルバリウム鋼板の軽さが構造への負担を減らし、安全性を高める効果があります。
施工も容易で、迅速な設置が可能であることも特長の一つです。
耐久性
長期的に見て耐久性を重視する場合は、瓦屋根がおすすめです。
瓦屋根は適切なメンテナンスを行うことで、50年以上の耐用年数を持つことができます。
また耐火性や防音性にも優れており、長期間にわたり安定した暮らしを支えてくれます。
特に日本の伝統的な建築においては、瓦屋根の使用が一般的であり、気候や風土に適した素材として信頼されています。
デザイン性
まとめ
ガルバリウム鋼板と瓦屋根のそれぞれの特徴、メリット、デメリットを解説しました。
瓦屋根は耐久性とデザイン性に優れており、長期的な視点でのメンテナンスが少ないのが特徴です。一方、ガルバリウム鋼板は経済性と耐震性に優れ、リフォームにも適しています。
屋根材を選ぶ際にはそれぞれの特徴をよく理解し、ご自宅に合ったものを選びましょう。
私たち坪井利三郎商店は屋根外壁診断のご相談をいただいたら、長久手市にて屋根ひとすじに100年以上に渡り携わってきた経験とプロの技で、あなたのお住いの屋根・外壁を詳細に点検・診断いたします。
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