面戸(めんど)とは?屋根業界の専門用語について解説【瓦屋根】
面戸と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?
なかなか聞き馴染みがない言葉だと思います。
聞き馴染みがないからこそ、突然、業者さんに「面戸が悪いので工事しましょう」と言われればびっくりしてしまいます。
今回は屋根業界に関する難しい専門用語のひとつ、「面戸」について解説していきます。
面戸(めんど)とは?
面戸とはずばり、もののあいだにできる隙間のことです。
屋根業界では、屋根の施工の際、どうしてもできてしまう隙間部分があります。
また、その隙間ができてしまう部分の名称を取り、○○面戸と呼ぶことがほとんどです。
例えば、屋根の頂上部分である棟部分で、平面の瓦と胸の瓦の隙間にできてしまう隙間を「棟面戸」と呼びます。
また、屋根の端部に瓦の形状によってできてしまう隙間を、「雀口面戸」と呼びます。
こちらの場合は、面戸と言う言葉を取って簡単に雀口と呼ぶこともあります。
棟面戸
写真の場所が、棟面戸と呼ばれる箇所です。
瓦屋根の棟を施工する時に、平面に施工する瓦と、棟に施工する瓦の間にできてしまう隙間のことです。
この隙間には、通常漆喰などを表面に塗り付け、葺き土が露出しないように納めます。
棟面戸は棟1列に対して裏表で2列あることも注意しなければなりません。
雀口面戸とは
写真の箇所を雀口面戸と呼びます。
瓦の先端に据えられる鼻隠しと言う板と、瓦との間にできる隙間のことです。
昔はこの隙間から雀が入ってくるので雀口と呼ばれました。
従来はは漆喰を使って隙間を埋めていましたが、その漆喰が庭に落ちていたとのご相談もよく聞きます。
昨今では、プラスチック製や鉄製の面戸板を使って塞ぐことがほとんどです。
最後に
いかがだったでしょうか?
面戸についても、様々な納め方があり、ケースによってどれが最適化は本当にそれぞれです。
気になる方は、一度お問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。