守山区 葺き替え工事2
前回に引き続き、守山区にて行った屋根葺き替え工事の様子を紹介していきます。
今回は、主に屋根下地工事を紹介していきます。
屋根には、瓦やスレートなどの屋根材の下に、野地板と呼ばれる屋根全体に敷き詰められて屋根材を支える板の役割を果たす材料があります。
どんな材料を使用しているのかは新築当時の仕様により様々です。
しかし、築年数の古いお家では、野地板も経年劣化により傷み始めていることが少なくありません。
そのような場合は、既存野地板の上に新しい野地を増し張りし、屋根下地の強度を確保します。
既存野地板の上に、新たに野地板として構造用合板を施工した様子です。
暑さ1センチ以上の木製合板なのでとても丈夫で、野地板の強度を確保してくれます。
しかしこのままでは瓦の下に入り込んだ雨水を吸い込み、腐食や傷みが起こってしまいます。
そこで、現在の新築などでも行うように、「ルーフィング」と呼ばれる防水シートを貼り付けていきます。
ルーフィングはロール状に巻かれているので、転がしながら貼り付けていきます。
貼り付ける際は、ステープルで留め付けていきます。
ルーフィングとは、簡単に言えば防水紙のようなものです。
合成不織布をアスファルトに浸し、防水性を付与した製品です。
これが木製の野地板が水に晒されるのを防ぎ、瓦下に入りこんだ雨水を軒先まで流してくれます。
今回使用したのは、田島ルーフィングさんのニューライナーという製品です。
既存のルーフィングに改質ゴム材を混ぜ込み、より長期の耐候性を実現した「改質アスファルトルーフィング」です。
ルーフィングは、いわば屋根の雨漏りの最後の砦ともいうべき部材で、とても重要な役割を果たしています。
工事が終わって屋根材が葺かれると直接見ることができなくなるので、きちんとルーフィングを施工してあることがわかるよう、写真を撮影して工事の様子を報告してもらうことが重要です。
次回は新しい瓦を葺いていきます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。