【危険!】U瓦を補修・塗装した屋根を葺き替えました。
U瓦とはスレートの一種です。
当時、スレート屋根の上にカバー工法を行うことを目的として開発された製品で、瓦に似たデザインも相まって多くの屋根で見かけられました。
U瓦はアスベスト規制が始まる以前と以降に製造されたものがあり、問題となっています。
アスベスト入りのU瓦は耐久性が高く長持ちですが、いざ屋根を撤去するとなるとアスベストの処理方法が法律により決められており、高額になってしまいます。
アスベストが入っていないU瓦はというと、アスベスト規制直後の多くのスレート商品と同様、耐久性に難点がある場合がほとんどです。
今回のお家はアスベスト無しのU瓦で、ひび割れが著しく、雨漏りが発生してしまっていました。
さらに、前回のリフォームの際に、ひび割れ箇所をアルミテープを貼り付けて塗装してありました。
アルミテープは応急処置に過ぎず、そのままにしていればひび割れ箇所の接着が十分にできず、剥がれてきてしまいます。
結果、前回のリフォームで補修と塗装をしたのにも関わらず、雨漏りが発生してしまいました。
U瓦を撤去してみると、谷の箇所に水の濡れ跡が見られました。
やはりアルミテープでの補修と塗装では十分とは言えず、水が入り続けていたのだと考えられます。
水を吸い続け、腐食していた野地板箇所です。
このままでは野地板の強度が取れず危険と考え、一部分のみ交換を行いました。
ヴィクセンと呼ばれる石粒鋼板屋根を葺き替えました。
石粒鋼板屋根はガルバリウム鋼板の基材の表面に天然石粒を吹き付け、雨や紫外線の影響を抑える屋根材です。
ニュージーランドで開発され、最近日本のカバー工法等でも人気の屋根材です。
U瓦はその時代背景などの性質上、施工が難しい屋根材です。
確かにアルミテープや塗装による補修は金額が安くなりますが、根本的解決には至らず、二度目のリフォームを強いられる結果となってしまいました。
屋根に詳しい業者であれば、このような選択肢は提案しなかったはずです。
屋根のお困りごとは、屋根工事の知識、経験ともに豊富な業者でないと解決できません。
お困りの方は、坪井利三郎商店へぜひお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。