三重県いなべ市 軒天補修工事 4
皆さまこんにちは!
今回は前回まで紹介していた三重県いなべ市の屋根葺き替え工事が完了し、その続きからです。
今回ご契約いただいたのは、大きく分けると
・屋根葺き替え
・軒天補修(改修)
・外壁塗装
の3つです。
今回は、二つ目の軒天の補修(改修)の様子を紹介します!
まず、軒天とは外壁から突き出ている屋根の天井部分のことです。
お家によって様々な材料があり、ケイカル板や窯業系の材質が多いです。
軒天には換気口が付いていたり、軒天自体がそもそも透湿性の素材を使っていたりして、屋根裏の通気性を保っています。
今回のケースでは、箇所によって様々な材質で軒天が施工されており、症状もそれぞれで異なります。
今回の工事でも、箇所によってさまざまな施工法が必要になります!
こちらは軒天の中でも「化粧垂木、化粧野地」と呼ばれるものです。
垂木とは、屋根の下地を支えるための細長い棒状の木材です。
(写真で言うと、外壁から垂直に突き出しているたくさんの棒です)
野地とは、屋根の下地となる木板などのことを指します。
(垂木の間に見える、平たい木の板です)
化粧とは、建設業界の業界用語で、
仕上がった時に人の目に直接触れる部分、もしくは人の目に直接触れるときの仕上げ方
のことです!
通常、外壁から突き出した屋根の軒天は、これらの野地板や垂木を隠すようにして施工します。
化粧野地、化粧垂木とは、あえて軒天を施工せず、屋根の裏側の材料を綺麗に(化粧で)仕上げている状態なのです。
和風建築の施工方法であり、現在でも和瓦屋根などで見かけることができます!
今回の工事では、軒天をほかの部分と同じような見た目に統一するため、上からケイカル板を増し貼りしていきます!
まずは垂木の上から、新たな下地となる木材を取り付けます。
新しいケイカル板を、寸法に合わせて加工していきます。
先ほどの下地にコーキングします。
ケイカル板を貼り付けます!
強度的に微妙な時はビスで固定してから後でパテ補修を行い、ビスの穴を塞ぎます。
こちらは先ほどの箇所とは違う箇所の軒天です。(現場調査時の写真です)
よく見ると、溝のようなものが入っているのがわかりますね。
これはピーリングと呼ばれる素材で、ベニヤ板の表面に溝の入った化粧材を貼り付けたものです。
剥がれや汚れなどの劣化が目立つので、こちらもケイカル板で増し貼りしていきます!
先ほど同様に、寸法に合わせてカットしたケイカル板を固定していきます。
端から端へつなぎ合わせたら、最後は継ぎ目にコーキングを行い、隙間を塞ぎました。
最後は、元からケイカル板が施工されている箇所です。
激しいひび割れが見られます。
ちょうど、一階部分の屋根の軒天で、玄関からも近いので、気になる箇所でもあります。
こちらは、ゴムヘラを使ったパテ補修を行います。ヒビの中にパテを入れ込んで馴染ませることで、表面を綺麗にします。
ヒビはすっかり目立たなくなりました。
いかがだったでしょうか?
軒天は、吹き上がりの風で汚れが付きやすかったり、
屋根の中に雨水が浸入すると、剥がれやふくらみなどの症状が出てきます。
今回は改修と補修を行い、すべての箇所がケイカル板製の軒天になるようにしました。
次回以降の塗装工事では、この軒天を最後の仕上げとして塗装してあげることで、軒天部分を従来よりずっと長持ちさせることができるでしょう!
それでは今日はこのくらいで。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!