港区 葺き替え工事 2
前回、棟の撤去作業を紹介しましたので、今回は平部と呼ばれる部分から、すべての瓦の撤去を行います。
平部とは、屋根の面の部分のことで、上から順に、屋根の端部まで全てを撤去していきます。
こちらは、瓦をほとんど撤去した時の様子です。画像左側に瓦一枚に対してひと塊の葺き土が乗っているのがよくわかります。
葺き土まで全て撤去した時の様子です。
屋根の裏側の様子です。屋根一面に杉皮が敷き詰められているのが分かります。
こちらは、杉皮を間近で撮影した写真です。細長い木の棒は杉皮押さえと呼ばれる木材です。杉皮を押さえ、葺き土がずり落ちないように釘で打ち付けられています。
こちらは、撤去作業の時に出た大量の廃材です。瓦はそのまま屋根下へ下ろしますが、土や杉皮などは一度袋に入れて下ろします。
廃材を下ろしている様子です。大量の廃材はフレキシブルコンテナバッグ、通称フレコンと呼ばれる大きなゴミ袋のようなものに入れていきます。
杉皮まで、全ての廃材を撤去した様子です。今回の物件では、野地板にはバラ板と呼ばれる板を使用しており、隙間が多いので、葺き替えの際に新たな野地板を使用します。
廃材運搬の様子です。廃材処理業者にクレーンでフレコンを釣ってもらい、処理場まで運んでもらいます。
今回は、屋根の平部からすべての瓦や葺き土の撤去作業を紹介しました。
瓦屋根の撤去作業では、ほとんどの場合この葺き土などの大量の廃材が出ますので、廃材処理費も高額になります。
また、屋根の形状や物件の立地条件などにより、廃材を屋根下に下ろすのにかかる時間は異なります。
今回の記事に関連する記事を下記にまとめましたので、合わせてご覧ください。
前回:港区葺き替え工事 1