屋根の漆喰の劣化の症状と、放置した時のデメリットを分かりやすく解説。
漆喰の劣化について
漆喰の劣化・よくあるパターン
漆喰の劣化は様々ですが、よくあるケースとして
・漆喰が黒ずんできた
・漆喰が剥がれてきた、落ちてきた
などのケースが挙げられます
漆喰の黒ずみ
外に出て屋根の棟や隅棟の漆喰を眺めてみると、なんとなく黒ずんでいることがあります。
中には真っ黒で、漆喰があるのかどうか判別がつきにくいこともあります。
これらの黒ずみは、漆喰に生えているカビやコケが原因です。
これらのカビやコケは、一度生えてしまうと漆喰の中に根を張り、漆喰の表面についた雨水を、どんどん奥へと吸い上げてしまいます。
そうすれば漆喰の劣化はさらに進み、カビやコケを繁殖させるという悪循環になってしまいます。
漆喰の剥がれ
漆喰が劣化しているケースでは、屋根から漆喰が剥がれ落ち、庭先で見つかるというようなケースも多いです。
漆喰は、中にある葺き土(屋根の瓦を施工する際に使用する土。瓦と下地、瓦と瓦を接着する時に使う)を守るため、葺き土の表面に塗られています。
しかし、葺き土と漆喰でそれぞれ別の材料なので、劣化の進み具合によっては簡単に剥がれてきてしまいます。
漆喰の症状を放置すると?
漆喰の黒ずみと剥がれは無関係ではありません。
漆喰の症状としては、
初期症状の黒ずみ→カビやコケの発生→末期症状の剥がれ
というような順番で、それぞれの症状が次の症状を呼び込むような関係性になっています。
そして最後の、漆喰が剥がれ落ちているということは、棟の葺き土がむき出しの状態ということです。
葺き土は、漆喰よりも多くの水を吸ってしまいます。
そのまま水を吸い、晴れの日に乾くなどすると、葺き土の劣化を早めることになります。
棟の葺き土が劣化して形などに変化があると、棟に積まれている瓦の並びも歪んでいき、さらに多くの雨水を呼び込むことになります。
これが悪循環となり、さらにさらにと屋根の中へ雨水の浸入を許してしまいます。
つまり漆喰の症状を放置し続けると、最悪のケースとして、雨漏りや屋根下地の腐り、傷みを引き起こします。
雨漏りや屋根下地の修理となると、漆喰の塗り替えなどのメンテナンスと比べ多額の工事費用がかかってしまいます。
漆喰、棟のリフォーム
弊社で漆喰の劣化のお問い合わせ時にご提案することが多いプランとして、「漆喰のやり替え」、「棟の積み直し」、「棟の積み替え」などがあります。
次回は、この三つの屋根リフォームについて解説致します。
ぜひご覧ください。