名古屋市北区にて屋根葺き替え工事を行いました1(現場調査)
今回は築年数の古い瓦屋根の現場調査を行いました!
いぶし瓦はその独特の色合いから、古くから日本の民家に使われてきました。
いぶし瓦の特徴として、表面の炭素膜が段々となくなり、瓦一枚一枚で全く違う風合いを出します。
しかし、いぶし瓦の耐用年数は60年と言われています!
なので、それ以上の劣化は色あせも激しくなり、割れやズレなどの劣化も見過ごせません。
画像のように、割れた瓦が何枚か見つかりました。
このままでは、瓦の下に水が入り、屋根の劣化を早める原因となります!
他にも目立ったのが、漆喰の劣化です。
漆喰が剥がれてしまうと、土がむき出しの状態です。
土はよく水を吸うので、雨が降ると土が水を吸ってどんどん劣化が早まります。
こちらは谷と呼ばれる屋根形状の箇所です。
谷には必ず谷板と呼ばれる雨水の通り道が施工されています。
しかし見ての通り、まっ茶色になるまで錆びてしまっています!
屋根の雨漏り調査などをするときも、まずこの谷の周辺を調べるほど、雨水対策において重要な箇所です。
こちらは、谷板の交換工事が必要になりそうです…。
複雑な「入母屋屋根(いりもややね)」と呼ばれる屋根では、画像のような「妻壁(つまかべ)」と呼ばれる部位があります。
屋根と直接は関係ありませんが、こちらも劣化が進んでおり、工事が必要になりそうです。
波板と呼ばれる、簡略型の屋根の劣化がとても激しいです!
工事のついでに、こちらの波板も新しいものにします!
次回からは、工事の様子を紹介していきます!
紹介した様々な箇所が、どのような変身を遂げるのか!?
ぜひご覧ください!