名古屋市北区にて屋根葺き替え工事を行いました3(完工まで)
前回、下地の工事が完了したので、瓦の施工に入ります。まずは瓦を引っ掛けるための「桟木(さんぎ)」を打ちます。木材の場合もありますが、今回は樹脂背のものです。
瓦を施工していきます。瓦は必ず下から上へ向けて順番に施工します。一枚一枚に釘打ちをしていきます。
現在の瓦では一枚一枚を釘打ちし、瓦同士をかみ合わせます。これにより地震や風災によるズレが起こりにくくなり、雨水を屋根の下へ入らないようにします。
こちらは隅棟の施工の様子です。屋根面と屋根面がぶつかる箇所は棟と呼ばれます。その中でも地面と平行なのが「本棟(ほんむね)」、斜めなのが「隅棟(すみむね)」です。
棟の施工にはモルタル(南蛮漆喰)を使用します。古い工法では土を使い、表面に漆喰をぬっていました。現在主流の「引っ掛け瓦桟葺き(ひっかけかわらざんぶき)」では、漆喰と土の部分をモルタルでひとまとめにして施工します。
棟の瓦を一番上まで積み終わりました。
瓦屋根が完工した様子です。下地から全て新築の屋根と同じ工法で一新したので、雨水や風災、耐震性も大きく向上しています。見た目にも新築と変わりありません!
こちらは瓦ではないのですが「妻壁(つまかべ)」と呼ばれる外壁です。劣化して剥がれてきているので、新しい板金を被せるための下地を取り付けます。
完工の様子です。
こちらは庭の波板です。既存のものを撤去し、下地工事をした後、新たな波板を施工していきます。
腐っていた下地木材を新しいものに交換し、その上に波板を取り付けました。
今回は屋根の葺き替え工事を紹介しました!
瓦の耐用年数は60年と言われています。
なのでそれ以上に古くなった瓦屋根は、それだけで雨漏りなどのリスクが高まります。
もしも築年数や、その他気になる症状に心当たりがあれば、ぜひ屋根の葺き替えをご検討ください!