あま市にて瓦屋根雨漏り補修工事を行いました【棟積み替え・復旧】
あま市にて瓦屋根雨漏り補修工事を行いました。
今回は前回引き続き、棟の積み替えの様子を紹介していきます。
前回、棟とその周辺の瓦のめくり作業(撤去作業)が完了しました。
今回は、新しい瓦の施工のための下地と、瓦の施工の様子を紹介します。
棟から水が入っていたので、棟部の野地にルーフィングを施工しました。野地とは屋根材を載せる下地のことです。ルーフィングとは、屋根専用の防水シートです。
新しい棟瓦を施工するための強力棟という金具を取り付けます。
強力棟の上に樹脂製垂木を取り付けます。垂木とは縦横の寸法が決まった細長い棒です。これが芯材となり、新しい棟瓦の下地になります。
垂木の周りを南蛮漆喰で盛り付け、瓦の隙間を埋めます。南蛮漆喰は漆喰と違い水を弾くので、メンテナンスフリーとされています。
七寸丸瓦を施工します。瓦の横幅が七寸なので七寸丸と呼ばれています。同じ形状で横幅の小さいものが、和瓦ではよく見られます。
七寸丸は一枚ずつビス留めします。パッキン付きビスなので、ビス穴から雨水が浸入するのを防ぎます。
棟の積み替え工事の様子を紹介しました。
棟部等は瓦屋根のなかでも漆喰を使用する箇所です。
瓦は50根に状持つと言われている屋根材ですが、通常の漆喰は10年ほどで劣化症状が見られます。
劣化が見られるたびに漆喰を塗り直すのが理想ですが、お値段的にもなかなかかかってしまいます。
そこで、メンテナンスフリーの南蛮漆喰を積み替えの時に使用することで、長期的なメンテナンス費用を抑えられます。
(南蛮漆喰は葺き土との密着が悪く、漆喰塗り替えの時には使用することができません。)
棟は雨漏りの原因になっているケースが多く、施工上とても重要な部分です。
もしも漆喰の黒ずみや剥がれが見られるときは、一度ご相談ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。