名古屋市守山区 葺き替え工事 和瓦 3
守山区にて屋根葺き替え工事を行いました。
前回、屋根下地の増し張りを終えたので、今回から新たな瓦を葺いていきます。
新設瓦は和瓦で、銀黒と呼ばれる色のものを採用しました。
和瓦は部位によって様々な種類の瓦があり、施工方法もそれぞれ違います。
施行には、専門の知識と経験のある職人が求められる、とても難しい工事です。
瓦を屋根上に上げます。
k芦原は一枚一枚に釘打ちし、瓦同士が噛み合うようにします。
平部の完成です。
瓦の上に横たえてある木材は足場となるザラ板と呼ばれる道具です。
瓦に金具を引っ掛けて固定し、足場にします。
屋根面がぶつかる棟と呼ばれる箇所です。
鬼瓦の施工です。銅線でひっぱり、あとで棟の中に入れて釣るようにして固定します。
棟瓦の完了後です。
一番下の瓦が「台熨斗(だいのし)」
その上に三枚積まれているのが「熨斗(のし)」
一番上に置かれているのが「冠(かんむり)」
と、それぞれ種類の違う瓦です。
南蛮漆喰をつかって圧着し、銅線で吊って崩れないようにします。
掛瓦と呼ばれる瓦です。ケラバと呼ばれる屋根の端に使います。
南蛮漆喰を使って葺いていきます。
銅線を吊りだして固定を強くします。
掛瓦完了です。
ケラバに使う瓦は大きく分けて「袖瓦」と「掛瓦」の二種類があります。
掛瓦はかなり本格的な和風建築の屋根に使用されるもので、袖瓦に比べて珍しい瓦です。
寺社仏閣などでよく見られる瓦で、経験豊富な職人さんでないと施工は難しい瓦です。
風切り丸と呼ばれる箇所です。掛瓦を使用する際に必要な箇所です。袖瓦を使用している屋根にも施工されていることがあります。中に南蛮漆喰を使って葺いていきます。
風切り丸完了です。
壁際です。壁際を施工する前に、ルーフィングと呼ばれる防水紙を必ず壁に向かって立ち上げます。
南蛮漆喰と熨斗を使って施工します。壁際に使用する熨斗を「土居熨斗(どいのし)」と呼びます。
壁際完了です。
施工前です。
施工後の様子です。銀黒が和風な雰囲気を演出し、日本家屋らしさがより感じられるようになりました。
銀黒の和瓦を使用尾することで、葺き上がりの雰囲気が大きく変わりました。
見た目以外にも、野地の増し張りやルーフィングの施工により、屋根の耐久性も大幅に向上しています。
葺き替え工事は金額や工期の面で負担が大きいですが、長期的には節約にもなります。
ぜひ一度ご検討ください
最後までご覧いただき、ありがとうございました。