石粒鋼板屋根とは?メリットデメリットを簡単に解説
石粒鋼板とは屋根材の一種です。
石粒鋼板と呼ばれる鋼板を基材に、表面に石粒を仕上げています。
今回はこの石粒鋼板について解説していきます。
・石粒鋼板の特徴と呼び方
・ジンカリウムとガルバリウム
・石粒鋼板のメリットとデメリット
石粒鋼板の特徴と呼び方
石粒鋼板には様々な呼び方があります。
・ジンカリウム鋼板
・自然石粒鋼板
・ストーンチップ鋼板
などなどこれらに類するものは基本的に石粒鋼板と呼ばれるものと同じものを指していると考えて問題ありません。
石粒鋼板の名が示すように、表面に石粒をまぶし、その上からコーティングを行っています。
この石粒が屋根機能の上で様々な役割をこなし、近年日本でも注目されている屋根材です。
ジンカリウムとガルバリウム
ガルバリウム鋼板とは、屋根で使用される鋼板の種類です。
ガルバリウム自体を基材にした屋根材はもちろん、特殊な箇所の水切り板金などにも使用されています。
実はガルバリウム鋼板とジンカリウム鋼板は、その成分割合が僅かに変わるだけで、あまり変わりはありません。
しかしジンカリウム鋼板を使用していると言えば、基本的にこの石粒を表面に付着させている製品のことを指しています。
ジンカリウム鋼板を石粒鋼板以外で使用することはあまりありませんので、
ジンカリウム鋼板=石粒が表面に付着している鋼板屋根
と覚えて問題ありません。
石粒鋼板のメリットとデメリット
石粒鋼板にもメリットとデメリットがあります。
メリットデメリットを解説していきます。
メリット1:長期の耐久性
石粒鋼板は30年以上持つ屋根材と言われています。
表面を石粒でコーティングしているおかげで、錆びや紫外線の影響を受けづらくしているからです。
さらにはその間塗装などのメンテナンスも必要なく、長期的なコスト削減に優れた屋根材です。
メリット2:断熱効果
石粒鋼板屋根は断熱効果が期待できる屋根材として知られています。
表面の石粒が鋼板自体の高温化を防ぎ、断熱効果を発揮します。
また、屋根材一枚一枚が施工の際に屋根の下地と隙間を生むようにして施工するため空気層ができます。
瓦なども同様ですが、空気層があることによって屋根材本体が持った熱が屋根裏に伝わりづらくなります。
一階部分はそう感じないのに、二階部分だけやけに暑いと感じるお家などでは、高価を実感できるかもしれません。
メリット3:遮音性
表面の石粒が、雨が落ちた時の音を静音化させます。
金属屋根特有の、屋根に雨水が落ちた時のバタバタといったような音がありません。
鋼板製屋根ということで雨音が不安なお客様にも、安心して選んでいただくことができます。
メリット4:屋根重量が軽い
鋼板製屋根全般に言えることですが、屋根全体の重量を大幅に軽量化することができます。
瓦屋根と比較すると㎡あたりの重量は約6分の1~7分の1。
スレートなどと比較しても半分程度に抑えることができます。
屋根重量が重いと耐震性を考慮した時に不利とされるので、万が一の時もご安心頂けるのは大きな強みです。
デメリット1:石粒の剥がれ
施工時、どうしても表面の石粒が剥がれ落ち、工事後の家の周辺に石粒が飛散してしまいます。
屋根自体に大きな問題が出るほど石粒が落ちることはありませんが、工事後のお家周辺の清掃はきちんと行ってくれるかも、業者さん選びの重要なポイントです。
デメリット2:施工費が高い
石粒鋼板は材料自体が高めで、工事自体の費用も高くなりやすいです。
しかし30年以上の耐候性とメンテナンス要らずという点を考慮すれば、長期的には費用を抑えやすくなります。
今後のお家のメンテナンス計画など、人生設計をもとに、どのくらい持つのか、どのくらいかかるのかを考えていただくことが、後悔しない屋根リフォームの秘訣といえます。
最後に
石粒鋼板屋根はニュージーランド発祥の屋根材で、多数の施工実績があります。
日本でも注目を集めており、様々なメリットと長い耐候性が特徴の屋根材です。
屋根重量が軽いこともあり、カバー工法などでも採用されるケースが多いです。
屋根材のことで気になることがある方は、ぜひお問い合わせください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。