瀬戸市 棟積み替え工事 2
前回の続きからになります。
前回は、既存の棟の瓦や葺き土(瓦を施工するときに使用された土です)を撤去し終えました。
今回から、新しく棟を施工していきます。
棟の部分の野地板に「強力棟」と呼ばれる部材を固定します。
こちらは強力棟の写真です。下側の足のような部分の穴からビスで野地板に固定します。上部分の支えに、垂木と呼ばれる細長い棒状の部材を乗せます。
写真のように、強力棟をまっすぐ並べます。この上に垂木を乗せ、支えるようにします。
強力棟に垂木を乗せた写真です。この垂木に向けて、冠瓦と呼ばれる瓦をビスで固定します。これにより、従来の土に垂木を乗せているだけの状態より固定する力が強くなり、耐震性などが向上します。
モルタルと呼ばれる材料を垂木の周りに成形していきます。モルタルは、従来の漆喰や土に代わる材料で、漆喰よりも水を吸いにくくなっています。撤去前は土だった部分も、モルタルを使用し、棟の下から雨水が浸入するのを防ぎます。
垂木廻りは全てにモルタルを塗っていきます。
モルタルの施工が完了した時の様子です。
この後、写真の下に見える新しい冠瓦を施工していきます。
今回は、強力棟の施工からモルタルまでを紹介しました。
次回は新たな冠瓦の施工などを紹介します。
ぜひご覧ください。