屋根の種類:石粒鋼板について
石粒鋼板とは
石粒鋼板とは、屋根材の一種です。
もとはニュージーランド発祥の屋根材で、比較的最近開発されたものです。
表面に石粒を細かく砕いたものが多く付いており、意匠性が高い屋根材です。
他にも、「自然石粒付き鋼板」や「ジンカリウム鋼板」、「ジンカリウム鋼板 自然石粒仕上げ」などと呼ばれることもあります。
ジンカリウム鋼板とは
石粒鋼板は、「ジンカリウム鋼板」と呼ばれる鋼板に細かな石粒がついています。
「ジンカリウム鋼板」とは、現在板金屋根などの屋根材や、屋根の端部などの特殊な部分に使用される「水切り板金」の材料として使われる「ガルバリウム板金」から、わずかに成分割合を変えた鋼板です。
このジンカリウム鋼板は石粒鋼板以外にはほとんど使われていないので、石粒鋼板のことをそのまま「ジンカリウム鋼板」と呼ぶこともあります。
石粒鋼板の特徴
・軽い
板金屋根の特徴として、屋根全体の重量を軽くできるメリットがあります。
石粒鋼板も、板金に小さな石粒を貼り付けてあるだけなので、屋根材の中ではかなり軽い部類になります。
これにより、高い耐震性を実現します。
・経年劣化に強い
先述のように、石粒鋼板に使われている鋼板は、現在屋根の様々な場所で使われるガルバリウム鋼板によく似た素材です。
これらの素材は赤さびなどに強く、屋根を長年、雨から守ってくれます。
拡大の写真です。とても細かい石粒がびっしりとくっついています
最後に
石粒鋼板は比較的新しい屋根材であり、人気の製品です。
屋根のカバー工法などの工事をする場合に採用されることも多いです。
屋根工事の依頼をする際に気になったら、業者さんに実物の見本などを見せてもらうのもおすすめです。
屋根材は、何十年と家屋を守る屋根の主役です。
しっかりと吟味して選んでいきたいものですね。