- 特集!家族の想いに寄り添う住まいづくり実例
- 「これからの住まい方」のことを考えるきっかけになった
「これからの住まい方」のことを考えるきっかけになった
鈴鹿山脈の麓、良質の石灰岩が採れるため、古くからセメントの町として発展してきた三重県いなべ市藤原町。
四日市まで続く三岐鉄道、東藤原駅の駅前で戦前よりお酒と煙草も扱う町のよろず屋「松花堂」を営まれてきた店舗兼ご自宅が今回お邪魔した中村様のお宅です。
初めはなかなか好きになれませんでした
もともとこの家はなくなった主人の父母が昭和の初め頃、当時セメントの町として賑わっていたこの地で商売を始めるために裸一貫でこの地にやってきて店舗兼住宅として建てたものなので、何やかんやで80年近く経っています。私も昭和38年に主人の元に嫁いで以来もう40年以上住んでいます。
嫁いだ当初はこの家のことがなかなか好きになれませんでしたけど、年とともにだんだん好きになってきて今では他所に行ってもなんだか落ち着かなくてここが一番だなぁと感じます(笑)。
嫁いだ当初はこの家のことがなかなか好きになれませんでしたけど、年とともにだんだん好きになってきて今では他所に行ってもなんだか落ち着かなくてここが一番だなぁと感じます(笑)。
苦労して切り盛りしてきた「松花堂」
亡くなった主人は勤めに出ていましたので商売の方はもっぱら義理の父と私でやってきました。この辺りは昔から造り酒屋が多く、うちでもお酒を置いてお店で出していたので夕方にもなると工場からの仕事帰りの工夫さん達でたちまちお店がいっぱいになりました。お向かいにあった魚屋さんで買った魚を持ち込んだり、店にあるおつまみの袋を買っては、それを肴に一杯やるわけですけど・・・。酔っ払いの相手は正直大変でしたよ(笑)。
それに昼間は義理の父と二人で手分けして社宅にお酒の配達をするんですけど、当時は車なんてないし大変な重労働でした。
中古の軽四を買ってきてもらったときには嬉しくて涙が出たものです(笑)。
それに昼間は義理の父と二人で手分けして社宅にお酒の配達をするんですけど、当時は車なんてないし大変な重労働でした。
中古の軽四を買ってきてもらったときには嬉しくて涙が出たものです(笑)。
突然のご主人様の他界
実は私が嫁いでから屋根を葺き替えたのは2回目なんです。
セメント工場から出る粉塵のせいでどうしても屋根が傷むのが早いみたいで・・・。
もともと今回、屋根を葺き替えたきっかけは訪問販売業者が来たことがきっかけでした。
そのときはまだ主人が健在だったものですからお断りしたんです。
それからしばらくして主人も定年を迎え、これからは夫婦で一緒にお店をやっていこうとしていた矢先に、突然主人が、他界しました。
主人が亡くなってしばらく経った頃からこれから先の住まいのことがだんだん気になるようになってきました。
セメント工場から出る粉塵のせいでどうしても屋根が傷むのが早いみたいで・・・。
もともと今回、屋根を葺き替えたきっかけは訪問販売業者が来たことがきっかけでした。
そのときはまだ主人が健在だったものですからお断りしたんです。
それからしばらくして主人も定年を迎え、これからは夫婦で一緒にお店をやっていこうとしていた矢先に、突然主人が、他界しました。
主人が亡くなってしばらく経った頃からこれから先の住まいのことがだんだん気になるようになってきました。
予想外の質問をされて・・・
そんな中ずっと気になっていた屋根のことで坪井利三郎商店に相談しました。
正直に言って築数年も経っていますし葺き替えをするかどうかは非常に悩みました。
嫁いで以来ずっと守ってきたお店のこともありますし、何より亡くなった主人が家をいじるのが好きな人で色々と手を入れてきましたので・・・思い入れが強かったんですね。
息子夫婦も一緒に暮らしていましたが、これから先の老後のことを考えると正直なかなか面と向かって息子夫婦に「これからどうする?」と聞くこともできなかったですしね。
そうこうしているうちに坪井利三郎商店が見積りを持って来ました。
私と息子夫婦が同席する中、先ず最初に「今お住まいのお宅にあと何年お住まいになられるおつもりですか?」と尋ねられたのです。
そして「もしあと何年後かに建替えのご予定等があるならば、今日お持ちしたお見積りはこのままお見せせずに帰ります。」と・・・
正直に言って築数年も経っていますし葺き替えをするかどうかは非常に悩みました。
嫁いで以来ずっと守ってきたお店のこともありますし、何より亡くなった主人が家をいじるのが好きな人で色々と手を入れてきましたので・・・思い入れが強かったんですね。
息子夫婦も一緒に暮らしていましたが、これから先の老後のことを考えると正直なかなか面と向かって息子夫婦に「これからどうする?」と聞くこともできなかったですしね。
そうこうしているうちに坪井利三郎商店が見積りを持って来ました。
私と息子夫婦が同席する中、先ず最初に「今お住まいのお宅にあと何年お住まいになられるおつもりですか?」と尋ねられたのです。
そして「もしあと何年後かに建替えのご予定等があるならば、今日お持ちしたお見積りはこのままお見せせずに帰ります。」と・・・
これからの住まいについて話し合う機会に
正直最初は戸惑いましたが、今まで何とかしなくてはという漠然とした不安だけがあったことが、「今の住まいにあと何年住むつもりなのか」と質問されたことで、家族の間で何を話し合えばいいのかという点が初めて明確になりました。
また今まではどうしてもなかなか面と向かっては相談できなかった「これからの住まい方」のことを息子夫婦と考えるきっかけを与えてくれたという意味では非常にいい機会となりました。
また今まではどうしてもなかなか面と向かっては相談できなかった「これからの住まい方」のことを息子夫婦と考えるきっかけを与えてくれたという意味では非常にいい機会となりました。
嬉しくて涙が止まりませんでした
この家に対する愛着だとか、これからこの家をどうしていくかという点に関してこの葺き替えを契機に色々と話し合った結果、息子夫婦が最終的に屋根の葺き替えを決断してくれたときは、非常に嬉しくて涙が止まりませんでした。
息子の代に変わってしまい建替えもやむを得ないと思っていましたが、亡くなった主人の思い出の詰まったこの家を守ってくれる決断をしてくれました。これからもこの家で暮らしていけるということで安心することができました。
息子の代に変わってしまい建替えもやむを得ないと思っていましたが、亡くなった主人の思い出の詰まったこの家を守ってくれる決断をしてくれました。これからもこの家で暮らしていけるということで安心することができました。